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連携室便り2023年12月09日 投稿

活動報告

2023年126()に西条市地域創生センターで、「東予エリア高尿酸血症フォーラム」が開催されました。

済生会松山病院 副院長 渡辺浩毅先生が『動脈硬化性疾患治療による高尿酸血症治療の役割 病型分類に従った薬剤選択 』と題して講演され、当院の青野院長が座長を務めさせていただきました。

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全など命に関わる疾患の危険因子であることが広く知られています。

これらの致命的疾患を予防する上で、高血圧などの危険因子を治療し、薬物コントロールを適切に行うことが重要ですが、適切に治療しても心筋梗塞や脳梗塞、腎不全などにより命を落とす患者様がいらっしゃいます。

今回取り上げられた「尿酸」は、これらの致命的な疾患の残余リスクと考えられています。アメリカ心臓病協会の機関誌によれば、ヒト頸動脈の動脈硬化病変に尿酸や尿酸産生に関わるキサンチンオキシダーゼ(XO)発現し、動脈硬化の進展に影響を与える可能性が報告されています(Stroke 2021Hypertension 2022)。

尿酸排泄促進薬を使用して尿酸値を低下させることで、血液中の炎症性サイトカインの産生を抑制することや、尿酸排泄促進薬投与前後で動脈硬化疾患の発症・進展に影響を与えるヒト末梢血単核細胞の活性化が抑制されることも報告されており、尿酸がますます動脈硬化疾患の残余リスクとして注目されています(Arterioscler Thromb Vasc Biol 2020)。

本講演では、尿酸産生のメカニズムから疾患への関与まで、済生会松山病院での豊富な経験をもとに多くの知見が共有されました。

特に慢性腎臓病の進行が著しい患者において、尿酸値を低下させることの重要性が強調され、治療における留意点などが臨床の現場に即した形で詳細に語られました。

当院でも本講演会で得た知識を日常診療に役立て、患者様に還元していきたいと考えています。

これからも当院は、世界水準の治療を行うために日々知識をアップデートし、職員一同研鑽していまいります。

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愛媛県西条市にある「渡部病院」

渡部病院

【病院概要】
住  所:愛媛県西条市周布331番地1
電話番号:0898-64-1200
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心不全、狭心症、弁膜症、不整脈などの心臓の病気や高血圧、糖尿病はもちろん、
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